サステナブルソリューション(社会施策)

SDGsリース『みらい2030®』(寄付型)/(評価型)

SDGsリース『みらい2030®』は、お客さまがリースを利用することでSDGsに貢献できるリース取引です。当社が業界に先駆けて「寄付型」と「評価型」の2つを開発しました。「寄付型」は、お客さまからの賛同を得てリース料の一部を認定NPO法人などに寄付を行うものです。寄付先は、「清潔な水・トイレの提供」「教育・貧困支援」「難病・障がいのある子ども支援」「補助犬の育成」「森林保全」などの社会課題解決に向けた取組みを行っている5つの団体の中からお客さまに選択していただきます。2023年6月には、新たな取組みとして、寄付教育プログラムを受ける学生に寄付先の選定を委託できるスキームの取り扱いを開始しました。「評価型」は、再生可能エネルギーや省エネルギー関連設備を対象とし、設備導入の効果などと評価書をセットにしたリース取引です。「寄付型」「評価型」を合わせて、2023年度までの累計で1,474社のお客さまにご契約いただきました。

ウイスキー原酒在庫を担保とした動産担保融資(ABL)を組成

近年ジャパニーズ・ウイスキーの品質は世界的に高い評価を得ている一方で供給不足が続いていることを背景に、製造に新規参入する事業者が増加しています。(有)津崎商事が運営する久住蒸溜所は、大分県内初となるモルトウイスキー蒸溜所として2021年2月に設立され、伝統的なスコットランドの製法を守る事業者として国内外から注目を集めています。また、「ウイスキー蒸溜所を中心とした地方創生モデル構築へのチャレンジ」をビジョンとして掲げ、県産大麦の活用による地産地消を実践し、製造の工程で生じる蒸溜残液や麦芽の搾りかすなどの副産物は飼料として活用されています。ウイスキー事業は原酒を熟成させる必要があることから、SMFLは投資資金を回収するまでに長期間を要する点に着目し、熟成中の原酒の価値を担保として評価するABLの事業化に至りました。ABLを通じて原酒の長期熟成をサポートし、津崎商事が掲げる蒸溜所を中心とした地方創生への挑戦を支援します。
また、SMFLは持続可能な社会の形成に向けた金融行動原則(21世紀金融行動原則)に署名しており、2023年度には署名金融機関の取り組み事例の中から本取り組みが「2023年度最優良取組事例 環境大臣賞(総合部門)」を受賞しました。

大正時代に醤油蔵として創業し、酒類販売事業を営んできた津崎商事が、2021年2月にウイスキーの製造免許を取得し、久住蒸溜所を設立。スコットランドのForsyths Ltd製の蒸溜設備を導入し、ウイスキーを製造、販売しています。2022年に開催された第19回大分県ビジネスグランプリでは優秀賞を受賞しました。

ヘリコプターのリース提供によりコミュニティの課題解決へ貢献

当社グループが提供するヘリコプターリースの機材は、事故現場からの緊急を要する医療搬送や病院間搬送、沿岸や山岳地域での探索救難といった地域社会・コミュニティが抱えるさまざまな課題の解決を支援しています。当社がLibra Groupと共同出資するヘリコプターリース会社、LCI Investments Limitedは、新たに社会課題の解決に資する事業への資金調達の枠組みとしてソーシャルローン・フレームワークを策定し、2024年2月にはイタリアのLeonardo S.p.A.が製造する最新世代の中型および準大型ヘリコプターの購入契約を締結しました。これらの機材は、同規模の他機材や他の輸送手段に比べCO2排出量が低いことから、運航会社のライフサイクル全体におけるCO2排出量低減にも貢献するものです。SMFLはヘリコプターのリース提供を通じ、コミュニティの課題解決・発展そして持続可能な社会の実現に貢献していきます。

2024年2月の購入契約は、AW169、AW139、AW189の3機種を対象としています。優れた性能および機能性に加え、最新の安全基準を満たしており、将来的には持続可能な航空燃料(SAF)の使用にも対応する予定です。