価値創造プロセス

価値創造プロセス

当社では、社会価値の拡大が当社の企業活動の源泉となる経営資本の充実につながると考えています。従来の強みである「金融」機能に、新たに培った「事業」「DX」を掛け合わせ、社会課題の解決に取り組むことで新たなビジネスチャンスを創出し、経済価値を生み出し、さらなる社会課題の解決へとつなげていきます。

培ってきた経営資源

当社は、お客さま・パートナー企業や社会とのつながり、人的資本・組織資本、ビジネスに関する知見・ノウハウおよび強固な資金調達基盤等の資本間の相互作用を発揮することで着実に成長してきました。これからも、これら資本間のシナジーを追求するとともに足らざる資本を強化していくことで、持続的な成長と企業価値の向上を図ります。

社会関係資本 お客さま、パートナー企業、地域・社会、株主とのつながり

強み・特長

  • 50年を超えるリース事業の中で培ってきた、お客さまとの強固な信頼関係、メーカー・販売会社との密接なリレーション
  • 不動産、環境、DX、3R等の各種事業分野で開発・施工・保守・運営を担う専門事業者、ソフトウエア、クラウド、リサイクル等で有力な事業者との協力関係
  • 両株主(SMFG、住友商事)の幅広い顧客基盤やグローバルに広がるネットワーク

資本間の相互作用

  • 両株主(SMFG、住友商事)との密接な関係が、強固な財務資本を形成
  • パートナー企業や両株主との協働による知的資本のアップデートおよび新たな蓄積

足らざる資本と強化策

  • 事業環境の変化に対応するソリューションの開発、社会課題への対応および新規の事業開発・運営に向けた社外当事者との関係構築
  • 「金融から事業へのシフト」に向けたパートナーとの協働強化および新たなリレーション構築

人的資本 プロフェッショナル人材、専門人材、デジタル人材とそれを応援する組織・制度

強み・特長

  • お客さまの最良のビジネスパートナーとしての使命感を持ったプロフェッショナル人材とその育成体制
  • 不動産、環境、航空機をはじめ各事業分野で優れた専門人材と着実に運営する組織体制
  • DX活用で業務効率化や事業高度化を推進するデジタル人材および全社レベルでの育成制度
  • 商社系リース、銀行系リース、外資系リース、航空機リース、不動産アセットマネジメント等からの多様な人材が活躍する組織および企業風土

資本間の相互作用

  • プロフェッショナル人材や専門人材、デジタル人材の有機的活動による新たなビジネスチャンス獲得および価値創造
  • 社会関係資本の強化と知的資本の蓄積

足らざる資本と強化策

  • カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミー(CE)に関連するビジネスの推進、実現に向けた人材強化
  • 事業投資や事業運営に携わる人材の育成・獲得
  • 「社員のチャレンジと成長を応援する企業」を掲げ、人材の育成、チャレンジする組織・風土の醸成、多様なバックグラウンドを持つ人材の能力発揮に注力

財務資本 強固な資金調達基盤と高い信用格付

強み・特長

  • 両株主(SMFG、住友商事)との強固な資本関係および資金調達基盤
  • 有力な金融機関との継続的かつ安定的な取引関係
  • 資本市場(社債市場やCP市場等)に機動的にアクセスできる体制
  • 高い信用格付

資本間の相互作用

  • 安定した資金調達基盤を有することで、事業活動で取得する多額・高額な機械・設備等の製造資本の獲得や長期間での保有が可能
  • 強固な財務資本により、お客さまに提供する商品やスキームなど多様なソリューションの開発が可能となり知的資本が拡充

足らざる資本と強化策

  • 投資家向け開示を充実するとともに積極的に説明責任を果たし、投資家層を一層広げることで財務資本を強化
  • 資金調達の多様化による財務資本のさらなる強化

知的資本 金融・モノ、専門分野、投資・事業、デジタルに関する知見およびノウハウ

強み・特長

  • リース事業を開始以来50年超にわたり培ってきた金融・モノへの知見・ノウハウ
  • それらを起点としたアセットファイナンス、流動化、リスクマネジメントおよびDXに関連する知識・技術の蓄積
  • 再生可能エネルギー、不動産、3R等の注力分野における、設備・施工・維持・保全および事業運営といった多岐にわたる専門知識の蓄積

資本間の相互作用

  • 優れた専門知識やノウハウの発揮によるお客さまやパートナー企業とのリレーションの強化
  • ビジネスのノウハウや新たな専門知識の取得・共有による人材育成および組織体制の強化
  • 知的資本の活用を通じて事業活動で取得する機械・設備等の製造資本の形成

足らざる資本と強化策

  • 社会課題の解決やカーボンニュートラル、CEの事業化に向けた知見・ノウハウを拡充
  • さらなる成長と変革を推進するための知的資本の蓄積と活用を促進

製造資本 事業活動で取得する機械・設備

強み・特長

  • 製造機械、土木建設機械、情報通信機器、輸送用機器、不動産等の各種機械・設備、建物・施設を所有し、あらゆる設備投資ニーズに対応
  • 社会価値と経済価値の向上に向けて、CO2フリー電力を創出する再生可能エネルギー発電設備、環境認証を取得した賃貸用不動産を取得
  • 汎用性の高い最新鋭の航空機を多数保有し、世界の航空需要に対応

資本間の相互作用

  • 顧客ニーズおよび社会ニーズの高い製造資本を取得・保有するとともに適切に運営・維持・管理することで安定した事業基盤と収益拡大を実現し、財務資本を増強
  • 最先端・最新鋭の製造資本を取得することで、モノへの知見・ノウハウといった知的資本を拡充

足らざる資本と強化策

  • 系統用蓄電池をはじめ脱炭素化に資する新たな環境関連の機械・設備の取り扱いを増強
  • 次世代モビリティに関連する機械・設備や持続可能な航空燃料(SAF)を活用した航空機材等、社会課題の解決に資する製造資本を強化

自然資本 事業活動の基盤となる天然資源

強み・特長

  • 太陽光、風力、水力、地熱の自然エネルギーからCO2フリー電力の発電を推進
  • 土地を有効活用することで、顧客ニーズや社会ニーズに積極的に対応

資本間の相互作用

  • 自然資本をエネルギー源とする各種再エネ発電設備(製造資本)の活用で、再生可能エネルギー事業を展開
  • 上記により、社会関係資本、人的資本、財務資本、知的資本を拡充
  • 土地と建物(製造資本)を活用した不動産事業を通じ、社会関係資本、人的資本、財務資本、知的資本を拡充

足らざる資本と強化策

  • カーボンニュートラル実現に資するソリューションの強化
  • CEの実現に向けた事業の本格的な展開