サステナブルファイナンスについて
サステナブルファイナンスとは
サステナブルファイナンスとは、持続可能な社会を実現するための金融と定義されています。(金融庁「サステナブルファイナンス有識者会議報告書」)
当社は、サステナブルファイナンスによる資金調達を通じ、資本市場へESG投資機会を提供すると同時に、環境エネルギーサービスの推進およびサステナビリティの取り組みについて、社内外への浸透を図ります。
また、新たな投資家層や金融機関へのアクセス等を通じて、資金調達基盤の強化を進めてまいります。
サステナブルファイナンスフレームワーク
当社のサステナブルファイナンスでは、下記の規準に沿って作成したフレームワークに基づき、資金の調達・管理を実施致します。
- グリーンボンド原則2021(国際資本市場協会(ICMA))
- グリーンローン原則2021(ローン・マーケット・アソシエーション(LMA)、アジア太平洋ローン・マーケット・アソシエーション(APLMA)、ローン・シンジケーション・アンド・トレーディング・アソシエーション(LSTA))
- グリーンボンドガイドライン2022年版(環境省)
- グリーンローンガイドライン2022年版(環境省)
- ソーシャルボンド原則2021(ICMA)
- ソーシャルローン原則2021(LMA、APLMA、LSTA)
- ソーシャルボンドガイドライン(金融庁)
- サステナビリティボンド・ガイドライン2021(ICMA)
また、本フレームワークに対する第三者評価として、株式会社日本格付研究所より、サステナビリティファイナンス・フレームワーク評価の最上位評価である「SU1(F)」の評価を取得しております。
1. 調達資金の使途
(グリーン適格クライテリア)
以下の適格クライテリアのいずれかを満たす新規または既存の支出およびファイナンスに充当します。なお、子会社であるSMFLみらいパートナーズ株式会社が取り組む場合は、同社に対する貸付金が対象となります。
- 再生可能エネルギー
- 太陽光発電、風力発電、バイオマス発電(燃料を持続可能な植物由来の資源とするものに限定し、非RSPO認証パーム油事業からの廃棄物、泥炭、パーム油および認証を受けていない非廃棄物のバイオマス原料に該当しないものを使用)、地熱発電、小水力発電(大規模な開発を伴わず実施することができるものに限定)事業に係る支出およびファイナンス。ただし、(ⅰ)サステナブルファイナンスの実行日から遡って36ヵ月以内に事業を開始もしくは取得したもの、(ⅱ)サステナブルファイナンスの実行日以後に事業開始が予定されているものに限定します。
- グリーンビルディング
- 環境認証(LEED:Platinum、GoldまたはSilver、CASBEE:Sランク、AランクまたはB+ランク、DBJ Green Building 認証:5つ星、4つ星または3つ星、BELS評価:5つ星、4つ星または3つ星、BREEAM:Outstanding、ExcellentまたはVery Good)のいずれかを取得済みまたは取得予定の資産の購入、土地取得費、企画開発費、建設費等に関する支出およびファイナンス。ただし、(ⅰ)サステナブルファイナンスの実行日から遡って36ヵ月以内に竣工された物件もしくは環境認証を取得・更新したもの、(ⅱ)サステナブルファイナンスの実行日以後に環境認証の取得が予定されているものに限定します。
(ソーシャル適格クライテリア)
以下の適格クライテリアのいずれかを満たす新規または既存の支出およびファイナンスに充当します。なお、子会社であるSMFL LCI Helicopters Limited、SMFLみらいパートナーズ株式会社が取り組む場合は、同社に対する貸付金が対象となります。
- 必要不可欠なサービスへのアクセス
- 緊急医療搬送、探索救難等を主な用途としたヘリコプターリース事業に係るヘリコプターの購入に関する支出およびファイナンス。ただし、(ⅰ)サステナブルファイナンスの実行日から遡って36ヵ月以内に取引を開始もしくは機材取得したもの、(ⅱ)サステナブルファイナンスの実行日以後に取引開始が予定されているものに限定します。
- 社会経済的向上とエンパワーメント
- 株式会社ザイマックスと事業展開パートナーシップ契約のもと推進する法人向けの会員制サテライトオフィスサービス「ZXY(ジザイ)」における事業施設の借り受けや設備機器の購入に係る支出およびファイナンス。
ただし、ⅰ)サステナブルファイナンスの実行日から遡って36ヶ月以内に事業を開始もしくは取得したもの、ⅱ)サステナブルファイナンスの実行日以後に事業開始が予定されているものに限定します。
2. プロジェクトの評価および選定のプロセス
- 財務部とプロジェクトの所管部が適格クライテリアへの適合性を評価の上選定します。評価および選定の過程でプロジェクトの所管部は助言を行います。
- 財務部担当役員によってサステナブルファイナンス実行の最終承認がなされます。
3. 調達資金管理
- 財務部が管理ファイルを用いて資金の充当と管理を行い、四半期に一度、資金の充当状況を確認します。
- 対象プロジェクトへの充当額がサステナブルファイナンス残高を下回った場合は、新たに適格クライテリアを満たすプロジェクトを選定し再充当します。
- 調達資金が適格クライテリアを満たすプロジェクトへの支出に充当されるまでの間、調達資金は現金または現金等価物にて管理します。
4. レポーティング
- サステナブルファイナンスにより調達した資金が残存する間、本Webサイト上にて資金充当状況を年1回開示します。レポーティング内容については、守秘義務の観点も考慮した上で可能な限り公表します。
- 資金を充当したプロジェクトについて、以下の項目を開示可能な範囲で年1回開示します。
- ア.再生可能エネルギー
- 発電量およびCO2排出削減量
- イ.グリーンビルディング
- 環境認証の種類および等級
- ウ.必要不可欠なサービスへのアクセス
- アウトプット:新たに取得したヘリコプターの概要・台数
- アウトカム:所有しているヘリコプターの飛行時間数
- エ.社会経済的向上とエンパワーメント
- アウトプット:「ZXY」が展開するサテライトオフィスの概要・拠点数
- アウトカム:サテライトオフィスへの会員企業数および資金を充当したサテライトオフィスの座席数
- インパクト:地域に不可欠なインフラ等の開発・整備を通じて、持続可能なコミュニティの構築に貢献する
- ア.再生可能エネルギー
日本格付研究所(JCR)による セカンドパーティ・オピニオン |
セカンドパーティ・オピニオン(PDF : 804KB) |
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