中長期環境目標
中長期環境目標
当社グループは、2017年6月に環境方針を制定し、地球環境問題の解決への貢献を明文化し、2020年4月には「SMFL Way」のOur Visionの一つに“SDGs経営で未来に選ばれる企業”を掲げ、各種施策に取り組んできました。
2020年10月には、日本政府が2050年までのカーボンニュートラルの実現を宣言し、企業に対してもその取り組みを促すことで社会の脱炭素化を推進しています。また、SMBCグループは投融資ポートフォリオ全体、住友商事グループは事業活動全体の温室効果ガス（Greenhouse Gas、以下GHG）排出量を2050年までにカーボンニュートラルにする目標を公表しています。
当社グループも、中長期にわたる環境目標を設定し、その達成を通じて、当社グループの持続的な成長につなげるべく、 2022年4月に中長期環境目標を設定しました。
中長期環境目標は3つから構成され、目標①と目標②は当社および当社グループの脱炭素化に関するもので、目標③はお客さまの脱炭素化をはじめとする社会課題解決への貢献を目指すものとなっています。
自社のGHG排出量削減に向けた中長期目標
目標① 当社のGHG排出量ネットゼロ【達成】
2023年度までに、当社（単体）における国内GHG排出量（Scope1およびScope2）をネットゼロとする目標を掲げていましたが、2022年度に1年前倒しで達成しました。
目標達成にあたっては、社用車の保有台数・保有形態の最適化によるガソリンの使用量削減や、拠点集約による燃料・電力の使用量削減などに取り組むとともに、国内主要拠点における電力の再生可能エネルギーへの切り替えを進めました。
また、当社グループが事業主体となっている太陽光発電設備が創出する非化石証書の取得により、実質、使用電力の調達を再生可能エネルギーによるものとしています。加えて、カーボンクレジットの活用によるオフセットも行っています。
目標② 当社グループのGHG排出量ネットゼロ
2025年度までに、当社グループ（連結）におけるGHG排出量（Scope1およびScope2）をネットゼロにする目標を掲げています。目標①達成に向けた取り組み経験を活かしつつ、対象となる海外支店、海外現地法人やグループ会社と連携し、目標達成に向けて取り組んでいきます。
国内主要拠点における再生可能エネルギー導入
中長期環境目標の達成に向けて、2022年4月の東京本社における再生可能エネルギー導入を皮切りに、大阪、神戸など国内主要拠点の再エネ化を実施しました。また、当社（単体）の国内GHG排出に関しては、当社グループのSMFLみらいパートナーズが保有する太陽光発電設備へのトラッキング付FIT 非化石証書を活用し、実質グループ内の再生可能エネルギーにより使用電力を賄う形としています。
今後、グループ会社を含む国内事業所の使用電力についても、再生可能エネルギーの活用を図っていきます。
目標③ サステナブル関連ビジネスの拡大
当社グループは、お客さまの脱炭素化推進など、気候変動をはじめとする社会課題解決に貢献するため、サステナブル関連ビジネスに注力しており、2020年度からの累計契約額で中期目標を設定し、ビジネスの推進を加速させています。
お客さまのサステナビリティに対する関心の高まりも背景に、サステナブル関連ビジネスの累計契約額は、2022年度までの3年間で約3,300億円に到達しました。これを受けて、2023年6月には、当初2029年度までとしていた累計1兆円の目標達成時期を2025年度に前倒しするとともに、2029年度の目標金額を累計2兆円に引き上げることを公表しました。
今後も、社会課題の解決に資する商品・サービスの開発に努め、当社グループのサステナブル関連ビジネスの領域を拡大することで、目標達成を目指します。
主な対象取引（2020年度～）
- 太陽光・風力・水力・バイオマスなどの各種再生可能エネルギー事業における出資やファイナンスなど
- SDGsリース『みらい2030®』（寄付型）/（評価型）、企業や官公庁との協働によるSDGsリース
- 当社が参画するポセイドン原則の枠組みを活用した船舶向けサステナビリティ・リンク・リース/ローン
主な追加対象取引（2022年度～）
- 環境認証不動産の開発案件やファイナンス案件
- サステナビリティ・リンク・リース（船舶向け以外）
- SDGsレンタル
