全国のアウトレット施設にある固定資産1万5,000件を本社で一元管理。A.S.P. Neo 3.0をフル活用し、急増する資産管理に対応

三菱地所・サイモン株式会社

三菱地所・サイモン株式会社 執行役員 経理部長 越智 克爾様、経理部 マネージャー 伊藤 智気様

執行役員 経理部長 越智 克爾様(右)、経理部 マネージャー 伊藤 智気様

全国各地で「プレミアム・アウトレット」を展開している三菱地所・サイモン株式会社様では、2006年から17年間にわたり、総合資産管理サービスA.S.P. Neo 3.0をご利用いただいています。

導入のきっかけや、全国10カ所のアウトレット施設にある多数の固定資産を管理する業務について、執行役員 経理部長 越智 克爾様、経理部 マネージャー 伊藤 智気様にお話を伺いました。

三菱地所・サイモン株式会社ロゴ

三菱地所・サイモン株式会社 三菱地所株式会社と米Simon Property Group, Inc.の2社による合弁会社。2000年に御殿場プレミアム・アウトレットを開業して以来、日本国内10カ所(2023年8月現在)でプレミアム・アウトレットの開発・所有・運営を行っている。

導入のポイント

  • ポイント① 会社の急成長期を迎えて拡大する業務量に対応
  • ポイント② セキュリティ強化やデータ保護といった内部統制面の課題を解決
  • ポイント③ 出力帳票の豊富さや柔軟なデータ抽出機能によって、資産税の申告などの業務を効率化

全国各地のアウトレット施設にある多様な固定資産を管理

− 貴社の事業内容と、固定資産管理の業務について教えてください。

越智:
2000年に開業した「御殿場プレミアム・アウトレット」をはじめ、プレミアム・アウトレット施設の開発、所有、運営をしています。2022年には10拠点目となる「ふかや花園プレミアム・アウトレット」を埼玉県深谷市にオープンしました。 私たち経理部では、各施設および本社が所有する1万5,000件以上の固定資産を管理しています。店舗建物、駐車場などの外構、通信機器、什器などがその内訳です。
2022年に開業した「ふかや花園プレミアム・アウトレット」

2022年に開業した「ふかや花園プレミアム・アウトレット」

− 現在、固定資産の管理業務はどのような体制で行っていますか。

越智:
経理部は責任者である私と、8名のメンバーがいます。固定資産は比較的業務量が多いのですが、A.S.P. Neo 3.0を使用することで1名(マネージャーの伊藤)で行えております。
伊藤:
私は他の業務と並行して固定資産管理を担当しています。具体的な業務としては、新規に取得した固定資産の登録と既存資産の除却になります。新規に取得した固定資産は明細を元に内容を確認しながら勘定科目・使用場所・法定耐用年数(会計/税務)の登録を行っています。固定資産の新規取得数は平均して月20~50件ほどですが、新規施設の開業時にはその数は数百件にもなります。

会社が急成長期を迎え、固定資産管理業務の見直しが迫られた

− A.S.P. Neo 3.0の導入には、どのようなきっかけがあったのでしょうか。

越智:
2003年以降は当社の成長期で、プレミアム・アウトレットの新設と増設が加速しました。それに伴い、固定資産数もどんどん増えていったことが2006年にA.S.P. Neo 3.0導入を検討したきっかけです。その後もさらなる新設や増設が控えており、既存の経理システムでは固定資産を管理しきれなくなっていました。 当時の経理部では、市販のパッケージソフトを使って資産管理をしていました。システムの仕様上、固定資産の入力は一件ずつ手作業で行う必要があり、入力だけで1日がかりの作業になってしまうことも珍しくなかったのです。その他の機能も十分ではなく、手作業が多かったためにミスが発生しやすいという課題もありました。 加えて、会社の規模が拡大するにつれて内部統制も求められるようになり、セキュリティへの対応やデータバックアップも強化しなければならないと考えていました。当時使っていたシステムは管理ソフトが入っているパソコンにのみ固定資産のデータが保存されていたため、パソコンに不具合が起きれば、データも損害を受けてしまうリスクを抱えていました。 このように、当時はアウトレット施設を急増させており、早急に固定資産管理業務を見直さなければならない状況だったのです。
執行役員 経理部長 越智 克爾様

− システム刷新にあたっては、いくつかのシステムを比較検討されたと思います。その中で、A.S.P. Neo 3.0の決め手は何でしたか。

越智:
導入の決め手は、当時抱えていた課題がいずれも解決できることでした。電子証明書などのセキュリティ対策が十分に施されていてBCP(事業継続計画)対応ができますし、クラウドサービスなのでデータバックアップの心配も要らなくなります。 そして、膨大なデータを処理できる性能があり、急拡大中の業務量に耐えられることも心強く感じました。当時使っていたパッケージソフトのままでは、おそらく管理しきれなかっただろうと思います。

会計と税務の両業務が一つのシステムでできる

経理部 マネージャー 伊藤 智気様

− A.S.P. Neo 3.0を導入して、どのような点で効果を感じていますか。

伊藤:
実務担当者として助かっているのは、1万5,000件もの固定資産が一括管理できることです。新規取得した固定資産をシステムへ登録する際は、表計算ソフトで一覧を作って一気に取り込めるので、業務がかなり効率化できています。私が固定資産の管理に割く業務時間は、平常月であれば月2日ほどです。通常の経理・財務業務やテナントの売上にまつわる業務なども兼務していますが、大きな負担を感じることなく資産管理ができています。 そして、データを入力しておけば必要な帳票が全て揃い、ボタン一つでダウンロードできます。会計と税務の管理が一つのシステムで完結できるのでありがたいです。
越智:
A.S.P. Neo 3.0を導入する以前は、会計と税務の業務は別々のシステムで行っていました。同じデータを2回、それぞれのシステムに入力して作業を進めるので、当然ミスも増えますよね。A.S.P. Neo 3.0であれば、データを入力して、会計と税務で異なる耐用年数を設定しておけば必要な帳簿が出力できます。償却資産一つとっても、通常の会計業務と税申告とでは計算方法も異なりますから、効率面での大きな違いを感じています。 特に、固定資産税は自治体ごとに申告するため、本社を含め11市区町村への書類を用意する必要があって業務負担が大きいのですが、A.S.P. Neo 3.0は帳票の種類も豊富で、システムから出力される書類をそのまま申告に使えます。 また、当社は短期間で決算を行っており、月次決算は4営業日ほどで締めてマネジメントへ報告しています。このスピーディーな締め業務に対応できる点でもメリットを感じています。

− SMFLのサポートは、いかがでしょうか

伊藤:
日々の運用において、柔軟なサポートにとても助けられています。急ぎの業務が生じた際も、相談して当日中に対応してもらったことがありました。
越智:
当社はA.S.P. Neo 3.0以外にもいくつかの経理システムを導入していますが、SMFLには、導入当初から綿密にサポートいただいている印象があります。システム導入後、運用がスムーズにまわるようになるまで、担当の方から迅速なサポートが受けられました。

A.S.P. Neo 3.0をフル活用し、固定資産管理業務をより良くしていきたい

− 固定資産管理あるいは経理業務全般において、これから強化していきたいことをお聞かせください。

越智:
今後、京都にもプレミアム・アウトレットを新規開業する予定です。固定資産がさらに増えることになりますので、A.S.P. Neo 3.0の機能を大いに活用して、資産管理を強化していきたいと思います。
伊藤:
今後の管理業務の拡大を見据えて、仕分け用の管理項目をより効果的に活用し、管理を強化していきたいですね。視覚的にデータを見やすくすることで、新規登録や廃却処理をする業務が効率化できると思います。
越智:
システム導入当初、「将来使うかもしれないから、とりあえず設定しておこう」と作り込んだ管理項目があるのですが、その一部はうまく使われていない状況です。2006年頃の成長期は管理項目活用を検討する余裕もないほど業務がひっ迫していましたし、17年の間に担当者が数名交代していることもあって、未使用コードが活用されないままになっています。 こうした機能活用を含めて、SMFLのサポートを受けながら、次の成長に向けてより良い固定資産管理業務ができるよう、改善を重ねていきたいと思います。

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