複数の事業が持つ多種多様な固定資産をA.S.P. Neo 3.0で効率的に管理。複数の会計基準にも一括対応

ゴディバ ジャパン株式会社

ゴディバ ジャパン株式会社 管理本部 ファイナンス部 部長 松並 里佳様、部長代理 須貝 暢明様、奥村 智子様、榊 麻衣子様

(左から)管理本部 ファイナンス部 部長 松並 里佳様、部長代理 須貝 暢明様、奥村 智子様、榊 麻衣子様

チョコレートをはじめとする菓子などの輸出入・製造・販売などを手掛けるゴディバ ジャパン株式会社様では、固定資産の管理において、総合資産管理サービスA.S.P. Neo 3.0を2011年からご利用いただいています。

導入のきっかけや、固定資産の管理におけるA.S.P. Neo 3.0の活用方法、複数の会計基準への対応などについて、管理本部 ファイナンス部 部長 松並 里佳様、部長代理 須貝 暢明様、奥村 智子様、榊 麻衣子様に伺いました。

ゴディバジャパン株式会社ロゴ

ゴディバ ジャパン株式会社 チョコレートをはじめとする菓子などの輸出入、製造、販売を行う。全国に直営の小売店を持つほか、全国の百貨店やショッピングモールにも出店。また、近年はカフェやクレープ店といった飲食事業も展開している。

導入のポイント

  • ポイント① 店舗数の急増に伴う固定資産の増加に備え、固定資産管理をシステム化
  • ポイント② データの一括登録機能や、帳票の自動作成機能などをフル活用し、資産管理業務を効率化
  • ポイント③ 日本国内の会計基準とIFRS(国際財務報告基準)の双方に対応

建物からチョコレート型まで、多種多様な固定資産を管理

− 貴社の事業内容と、固定資産管理の業務について教えてください。

松並:
主な事業は、チョコレートをはじめとする菓子の製造と販売です。チョコレートはベルギーの工場でつくられたものを輸入しており、日本独自の商品は国内で製造しています。 近年はビジネス形態が多岐にわたり、菓子の物販店のほか、スーパーやコンビニエンスストアへの卸売や、カフェなどの飲食事業も進めています。現在、国内にある直営店は350店舗ほどです。
須貝:
ファイナンス部門は3つのチームがあり、仕入れの支払い管理や決算業務を行うチームが固定資産管理の担当です。IFRSにも対応しています。このチームの奥村が、A.S.P. Neo 3.0を使って固定資産を管理しています。

− 貴社で保有する固定資産は何件ほどで、どのようなものがあるのでしょうか。

奥村:
登録資産の件数は、8,000件超です。店舗をオープンする際、百貨店を除いて、建物や什器などは当社の資産として管理することになります。その内訳としては、店舗の建物や付属する設備、什器などがあります。冷蔵庫や冷凍庫、ソフトクリームサーバー、カフェ店舗にあるソファやテーブルなどは、当社のような業態ならではの固定資産ですね。また、特注のチョコレート型も、金額次第では固定資産として管理しています。

固定資産が一気に増えるタイミングを見越して、資産管理をシステム化

管理本部 ファイナンス部 部長 松並 里佳様

− 貴社では2011年からA.S.P. Neo 3.0を導入いただいています。導入当時の資産管理の状況について教えていただけ ますでしょうか。

松並:
私が入社した2015年時点でA.S.P. Neo 3.0は導入済みでしたが、導入以前はおそらく表計算ソフトで資産を店舗別に管理していたと思われます。 2015年頃の当社は、百貨店の店舗運営権を他社から譲り受けるタイミングでした。移管すると一気に固定資産の数や種類が増えるので、それを見据えてシステム化することになり、A.S.P. Neo 3.0を導入したのだと思います。 現在は、当時から店舗数が3倍以上に増え、業態も多様になっていますが、固定資産管理を早期にシステム化していたことで業務が滞りなくまわっていて、助かっています。

資産管理業務の効率化に加え、IFRS対応も一つのシステムで完結

− A.S.P. Neo 3.0を活用されている中で、特に役立っている機能を教えてください。

奥村:
固定資産を一括で登録できますし、店舗間で資産を移す、あるいは廃却する時も処理がしやすいと感じます。当社は毎月のように店舗間で備品を移動したり、改装した際に廃却する資産が生じたりするので、作業負担が少ないのはありがたいです。特に最近は、業態の多様化とともに固定資産の種類が増えているので、システムでしっかり管理できる安心感があります。
須貝:
私は、奥村が入力したデータをチェックする役割を担っています。帳票が自動作成されますし、会計と税務双方の計算が同じシステムで行えるのが素晴らしいと感じています。また、IFRSの基準に沿って償却処理をする設定もできるので、IFRS対応が必要な当社にとっては役立っていますね。
松並:
最近では、資産除去債務の管理もA.S.P. Neo 3.0を活用してシステム化できるようになったので、私もチェックする業務がかなり効率化されました。メンテナンスもしやすいですね。それまでは表計算ソフトで管理していたので、大きな違いを感じます。
管理本部 ファイナンス部奥村 智子様

− 特に、どのような業務で効率化を実感していますか。

奥村:
eLTAX(地方税ポータルシステム)の登録や申請が効率化できています。全国各地に店舗がある当社は、地方税を納める業務が煩雑になりがちなのですが、A.S.P. Neo 3.0で出力したデータを電子申告に使えるので、とても助かっています。
松並:
以前は、地方税の納税手続きは紙の書類を郵送していました。書類を印刷して、並べ直して、ラベルを作って…と大変な作業になります。A.S.P. Neo 3.0を使えば、必要な書類をCSVで作成し、電子申告できるのでありがたいです。 また、当社では店舗を管理している担当者から、什器などを店舗間で移す際に資産番号の問い合わせをもらうことがあります。その際も、システムですぐに検索して回答できていますね。
奥村:
近々廃却予定の資産についても、廃却する年月を指定して検索すれば、その時点での簿価が自動計算されます。社内の関係者にもすぐ共有でき、便利だと感じています。
管理本部 ファイナンス部部長代理 須貝 暢明様

− 貴社の会計業務では、A.S.P. Neo 3.0のほかに、どのようなシステムを使っていますか。

須貝:
基幹システムとして、外資系のERPパッケージソフトを2018年から使っています。実はこの時、固定資産管理も基幹システムにあるモジュールへ切り替えを検討したのですが、既存データとの整合性を取ることが難しく、日本の税務ルールにも対応していないため、固定資産管理は引き続きA.S.P. Neo 3.0を活用することにしました。 また、固定資産管理をこの基幹システムへ移した場合、税務申告は税理士事務所に管理してもらう、もしくは自社で行うのであれば別途表計算ソフトなどで管理することになってしまう点も、システムの切り替えを見送った理由です。A.S.P. Neo 3.0の良い点は、会計と税務双方の償却費をまとめて管理できることだと思うので、独立したシステムで運用するメリットは大きいものがあります。
松並:
会計や税務の業務において、計算した数字の齟齬が起きることは大きなリスクです。8,000件もの固定資産を、数字のズレが起きていないか担当者が気を配って管理することは、現実的ではありません。その点において、会計と税務の両方が担えるA.S.P. Neo 3.0はヒューマンエラーも起きにくいと考えています。

− SMFLのサポート体制はいかがでしょうか。

奥村:
店舗が新規オープンする際、仕分け用の組織コードの変更や追加が生じる時などに、スピーディーに対応してもらっています。通常はメールで問い合わせをしていますが、複雑な内容であれば電話でお話することもあります。

A.S.P. Neo 3.0をもっと活用し、業務の属人化をなくしていきたい

− 今後、固定資産管理や会計・税務の業務全般で取り組んでいきたいことをお聞かせください。

松並:
減損処理については現在もシステム外で別管理しているため、A.S.P. Neo 3.0の減損機能を活用できないか、SMFLに相談しながら検討したいと思っています。A.S.P. Neo 3.0であればIFRSにも対応しているので、日本の会計基準にはない資産の戻し入れもシステムで管理していけそうです。 そして、当社は業態の多様化が進んでいるため、固定資産管理をはじめ、その他の経理業務全般においても、効率化できる部分はシステムをうまく活用して改善していきたいと考えています。

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