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SMFLの虜たち

デジタルリーダー 友岡 功樹

俺って、まさか、社内調整人?

学生時代は、アメリカの大学に通っていました。専攻はインフォメーションマネジメント。 システムやデータベースの仕組みを活用して、どうビジネスを展開するかを考えるような学問ですね。 当時はまだ日本にITという言葉が浸透していませんでしたが、学んだ知識を活かしたいと思い、 卒業後は、日本に帰ってきて通信会社に就職。サーバーの運用管理が主な仕事でした。 そのあとは、ベンダー企業で、いろんなお客さまの社内システムの構築に携わったり、 生命保険会社に入ってIT戦略の企画をやったりと、転々としていました。 どの会社でもシステム開発のPM(プロジェクトマネージャー)を担っていたんですが、 正直、全然面白くなくて。どちらかというとコスト削減や効率化がメインで、 新しい技術に触れる機会も限定的。それに、会社の中だけのシステムを企画しても、 サービスとして残らないし、自分のやっていることが、世の中にどう貢献しているかわからない。 ただの社内調整人のような気がしていたんです。

システムではなく、
ビジネスをデザインしたい。

SMFLに入社したのは、社内だけじゃなく、外部に向けて、最新のテクノロジーを駆使したサービスをプロデュースしていきたいという思いから。 もっとこう、人が豊かになるものというか、楽な仕組みで役に立つものをつくりたかったんです。 役割としては、いまもPMみたいなものなんですけど、これまで経験してきたPMとあきらかに違うのは、 お客さまに会う機会が圧倒的に多いこと。そして、自分でビジネスを創っていけるということなんです。 それは、SMFLがこれまで長い年月をかけて構築してきた、 さまざまなサービスやお客さまとの関係性があるからこそ。 また、ファイナンスリースという事業柄、航空機や太陽光パネル、不動産、建設機械、 さらには医療・介護機器など、あらゆるモノ(資産)を保有しています。 そういったモノとテクノロジーを掛け合わせることで、いろんなサービスを生みだせる可能性があるんです。 SMFLなら、ただシステムをデザインするんじゃなくて、ビジネスをデザインしていける。 そして、サービスやプロダクトが導入されたあとにどんな風にビジネスが変わっていくのか、 肌で感じることができるんです。

Think Big, Start Small.

たとえば、とある建設機械のリース先へ訪問したときのこと。 ヒアリングをしていく中で、建設機械の市場価格が適正かどうかわからないという課題が見えてきました。 一般的に、中古の機械には、使用年数や誰が使っていたかといった限定的なデータしかありません。 どんな状況下でどんな使われ方をしていたのか、どんなメンテナンスをしたのかなど、もっと詳細な情報がなければ、機械の性能の良し悪しを判断したり、耐久年数の予測が立てられないわけです。
この課題の解決の糸口は意外と些細なものでした。 調べ物をしている中で、海外のwebサイトで優れたスキャン技術を見つけたときに、ピンときたんです。 たとえば、各作業者が逐一、タブレットに情報を入力できる仕様になっていて、QRコードを読み込むと、蓄積された情報が一目でわかるようなアプリケーション。 これがあれば、経営者は、その価格が適正かどうか、投資すべきかどうかの判断が容易になり、市場取引がスムーズになる。 さらに、このアプリのいいところは、どんなモノにも応用が利くこと。 また、中古でモノを販売する際に、蓄積したデータも一緒に譲渡すれば、各企業共通の資産管理のプラットフォームへと発展させていくことができるはず。 さっそく社内のエンジニアに相談して簡易版のシステムを開発してもらい、お客さま先へもっていったところ、かなりの好評をいただきました。 これはまだ導入段階で、ビジネスの小さな種にすぎません。しかし、いつかSMFLの全顧客、また、全世界に浸透させられるような、大きな可能性を秘めています。

不発でもいい、何度でも引けるから。

いまや、あらゆる企業が次々とデジタル化を標榜する時代。 新しいテクノロジーを用いた開発を進めるのは容易ではありません。 その理由は、マネタイズの問題もありますし、技術的な知識やスキルだけにとらわれて、 それらがどのような価値をもたらすのかを考えないまま、 製品・サービスの開発や提案をしてしまうことが往々にしてあるからだと思います。 しかし、SMFLには上述したようなリソースが豊富にあって、しかも、すべてのプロジェクトが、 お客さまのビジネスの課題から発進しているので、大きな失敗をするリスクがない。 「お客さまがいるか」「課題は特定されているか」「一緒にやるメンバーがいるか」 の3つの条件をクリアできれば、トップの承認なしで、すぐにでもプロジェクトを始動できるんです。 こうした環境は、日本においてかなり希有だと思います。 デジタル化は、もはや企業や社会の成長と切っても切り離せません。 これから起こり得る変革のトリガーを、自分が引くことができる。たとえ不発だって、いいんです。 失敗したっていい。だってそのトリガーは、何度でも、何度でも、引けるから。SMFLには、 チャンスがいくらだってあるんですから。