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PERSON

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SMFLを発射台に。

京谷 和樹
ICT開発部 デジタルラボ
リードスペシャリスト(AI開発チーム 責任者)

好奇心をエンジンにして。

あなたを突き動かすものは何ですか?と問われたら、まっさきに好奇心と答える。 そんな私の経歴は、ちょっと特殊かもしれません。 小学生の頃に偶然読んだ、孫さんの半生を描いた『志高く』に影響を受け、いつかは海外へ行くことを夢見ていました。 18歳になって進路を考えたときに、日本の大学ではやりたいことが見つからず…。 悩んでいるくらいなら、今が行動すべき時じゃないかと、思い切ってアメリカへ渡りました。 向こうの大学に通って学んだのは、数学とコンピューターサイエンス。 初めて受けた講義で、アハ・モーメントが訪れました。 「あ、これだ。機械に勉強させるなんて、面白そうじゃないか」。 アルゴリズムを組むことで、AIがまたたく間に答えを導きだしていく。 これを自分の手でつくってみたい。 進むべき道が拓けた瞬間です。 まだ巷でAIが騒がれていなかった時代。 ただ純粋に未開のテクノロジーに惹かれ、それからは人工知能や機械学習についての研究に明け暮れました。

気がつけば、卒業シーズン。 将来を考えるなかで「ものづくりとビジネスの仕組み、両方を創り出せる人間になりたい」と想うようになりました。 それを軸に就活をしていて偶然見つけたのが、ゼネラル・エレクトリック(GE)の<ITLP(リーダーシップ・プログラム)>です。 これは2年間で複数のグループ企業に出向し、OJTでビジネススキルを身につけるGE独自の社員養成プログラム。 働きながら夜間は座学研修を行い、経営学やソフトウェアの技術も学べるといった、まさに望んでいたもの。 世界各国の応募者から100名程度が選抜される狭き門ですが、なんとか勝ち抜くことができました。 そして配属先で出会ったのが、旧GEキャピタル(※)のデジタル開発室。 当時は発足直後で、わずか数名の組織でした。 その分、少数精鋭であるためプロダクト開発から実装に到るまで、さまざまな経験を積める環境。 何よりも、先輩たちの仕事へ向き合う熱量がすごかった。 「ここなら理想とする働き方ができる」そう直感しました。 本来なら出向後にGE本部へ戻る決まりでしたが、無理を言って、正式にSMFLへ移らせてもらったんです。

※日本GE株式会社(GEキャピタルジャパン)は、2016年にSMFLキャピタルへ商号変更。その後、2019年にSMFLと合併し現在に至ります。

日本の商習慣を、AIで変えていく。

転籍してきたのは2015年、ちょうどGoogleが<TensorFlow(テンサーフロー)>という機械学習のライブラリを公開した頃。 これをビジネスに応用すれば、面白いことができそうだと、期待を膨らませていました。 そこでタイミングよく持ち上がったのが、小口のリース審査に関するプロジェクトです。

SMFLの取引先は約40万社。 FAXでのリース審査申込み数は、毎月数万件にもおよびます。 受信したFAXを画像化する一般的なシステムは、すでに導入されていました。 しかしその画像データを確認し、仕分ける作業はオペレーターのマンパワー頼り。 審査スピードが追いつかず、同業他社に出し抜かれていたのが現状でした。 そのプロセス改善が今回のお題。 そこで私は、AIがもっとも得意とする画像認識をベースに、解決策を練りました。 実践したことを端的にいえば、先にあげたTensorFlowを基盤にアルゴリズムをつくり、過去に蓄積された100万件を越えるFAXの画像を学習させる。 それを通じてルールを定義し、「FAX自動仕分けシステム」を開発しました。 それによって仕分け時間を、従来から半減させることに成功。 今はそのシステムにOCRなどを組み込んで、書面の不備チェックや入力作業も含め、すべてのワークフローを全自動化させようと挑戦しているところ。 リース審査におけるFAX業務の事例が上手くいけば、紙の書類を扱うほかの仕事にも応用していけるはずです。

この成果を認めてもらい、現在はAI先端開発チームの責任者を任されています。 これから何を仕掛けて行くかは日々、模索中。 私としては、これまで当たり前とされてきた日常業務の様々なムダを、テクノロジーを使って世の中からなくしていきたい。 日本の商習慣には、なんとなく惰性でやってきたアナログな部分も多いと思います。 SMFLにおいても、デジタルシフトによって見直すべき業務はまだまだあるでしょう。 でもだからと言って、やみくもにオートメーションで効率化させてもつまらないんですよね。 AIは時間削減や人件費削減のための道具じゃないですから。 どうせなら、人間には到底できなかったことにAIを使いたい。 ものづくりをするからには、「え、こんなことができるんですか!?」って、言わせたいじゃないですか。

世界を驚かす、チームになろう。

デジタルラボは、まだ産声をあげたばかりの小さな組織です。 だからこそ自分たちのチームを、自分たちの意志によってデザインしていける。 ベンチャー企業なら、よく耳にする話かもしれません。 けれどもSMFLの場合は、ファイナンス・リース業界のリーディングカンパニーです。 会社がこれまでに築きあげた、広範な産業におけるお客様とのコネクションがある。 経営基盤も安定していますし、さらにはそれを支える三井住友フィナンシャルグループと住友商事の資金力がある。 先々にはデジタルチームを事業会社化する構想まで、社長自ら応援してくれている。 これだけの好条件が揃いながら、スタートアップのような風土がある職場は、そうそう見つからないでしょう。

この強固な足場を活かして、自分たちがどこまで行けるのか。 今、私の好奇心は、組織づくりに向いています。 うちのチームには、これまでの経歴も、持っているスキルも、生まれ育った国も違う、個性豊かなメンバーが集まってきてくれています。 その仲間たちとめざすのは、自分たちが創りだすもので世界を変えていける、プロダクトカンパニー。 幸いSMFLには、あらゆるビジネスと繋がりがあるため、いくらでもマネタイズできる環境にあります。 たとえば、飲食店やホテルといったサービス業、太陽光発電のデータ分析、物流ビジネスの効率化といった幅広い分野において、プロジェクトが進行中。 特に私たちが得意とするマシンラーニングでは、世界で例をみない技術を盛り込んだ商品開発にも着手しています。 今は組織として次のステージへ進み、独自のAIサービスを展開しようと、新しいポジションの仲間を募っているところです。 私たちの考えに共感していただける方と共に、これまでの常識を塗り替えていきたい。 そう遠くないうちには、SMFLから飛び立ち、スピンオフできるだけのチームにしてみせる。 その先にどんな世界をつくれるのか。 あれもやってみたい、こんな風になりたい、みんなで語り合いながら働くほうが、絶対にたのしいと思うんです。 刺激を求めているエンジニアのみなさん、ここでいっしょに大きい夢を叶えませんか。 きっと、あなたの好奇心をくすぐる、クリエイティブな日々が待っていますよ。

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