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PERSON

03
変革をドライブする。

山下 真司
ICT開発部 デジタルラボ
リードスペシャリスト
(ソフト開発チーム 責任者)

システムづくりの枠を超えて。

お恥ずかしながら、小さい頃は勉強から逃げ、ボールを追いかけてばかりの野球小僧でした。 そんな少年を変えたのは、中学生の時に買ってもらった1台のパソコン。 伯父さんがエンジニアということもあり、昔から憧れていたんです。 PCを手に入れてからは、夢中になってシステムの参考書を読みあさりました。 一番初めにつくったのは、確かN88-BASICで組んだテトリスだったかな。 打ち込んだコードによって、画面の中に新しい世界が築かれていく…。 満塁ホームラン級の感動がありましたね(笑)。 これが私のエンジニア人生の始まり。 社会に出てからは、これまでに独立系SIer、金融系システム会社、音楽配信サービスを展開する事業会社など、エンジニアとしてさまざまな現場を見てきました。

その中でもはっきりと覚えているのは、SEになったばかりの頃に担当した旅行代理店のシステム開発です。 もう随分と昔の話になりますが、当時は個人旅行をネットから申し込めるサービスが流行りはじめた時期でした。 お客さんは数人で経営する会社。 システム担当者もいらっしゃらないので、開発工程だけではなく、何から何まで引き受けました。 光ファイバーケーブルを引く工事をNTTへ依頼したり、その回線をPC端末へ通すためのONU装置まで買ってきて、自力でなんとか接続したり。 さらには納品後の集客プロモーションや、システムオペレーションの話までお客さんとしていましたね。 こういった一連の流れを経験することで、独学で覚えたプログラミング、大学で得た電子工学周りの雑学、先輩から言われたアドバイスなど、それぞれバラバラだった知識やスキル全てがつながったんですよ。 今思えば、システムづくりの枠にとどまらない姿勢が、フルスタックエンジニアの起点になった気がします。

問題解決へと導く、地図アプリ。

今やっていることも、その延長戦上にあると思っています。 私が常に意識しているのは、開発自体が目的となってはダメだということ。 システムが社会のどんな問題を解決するのか。 いわば、ビジネスそのものを構築していくのが、エンジニアの仕事。 そう考える私にとって、ビジネスの現場を変えていけるSMFLは面白みのある職場です。 この魅力をお伝えするには、SMFL社内に向けた営業支援のモバイルアプリの事例がわかりやすいかもしれません。 開発背景からご説明しますと、当時の営業部門には、訪問履歴をタブレット端末で管理できるツールがすでに手渡しされていました。 しかし、商談終了後は電話対応などに追われ、まったく入力ができていない実情があった。 もっと気軽に入力できる方法はないものか? それがプロジェクトの発端でした。

そこで開発したのは、外出先で開けば、すぐに周辺の顧客位置がマッピングされる地図アプリ。 立ち上げた画面で[顧客名]を選び、[訪問]をタップする。 わずか数秒で訪問履歴を残せる仕組みです。 ただこの機能だけでは、積極的に使いたくなるものではない。 まずは営業向けのパイロット版をローンチさせ、現場の声を集めながら、より付加価値の高いシステムへ改良することに。 私自身も営業同行させてもらい、現場での課題感を聞いて回りました。 「数百店舗を担当しているので、次に向かう経路を調べるのも結構面倒なんです」、「純利益も見えるようにしてほしいな。あ、社長さんの誕生日なんかも」、「会社内にある電話帳とも連携できませんか」…などなど。 いろんな角度から飛んでくる要望をスピーディーに反映し、アプリの機能面をバージョンアップさせていきました。 その結果、営業たちから進んでツールを使ってくれるようになり、顧客情報の入力率を飛躍的に伸ばすことに成功したのです。

当初の目的は達成することができました。 ただここでプロジェクト終えてしまうのは惜しいと感じ、現状ではこのシステムに蓄積された膨大なデータを活かして、もう少し踏み込んだ施策にチャレンジしています。 たとえば、リコメンドのような機能もそのひとつ。 前回訪問時から一定期間が経過した顧客や、昨年同時期の販売実績などといった情報と紐付け、優先的にアプローチした方がよい顧客を知らせることも可能になる。 徐々に売り上げへの効果も表れはじめ、SMFLの営業戦略に欠かせないものへと進化を遂げているところです。

Think Big, Start Small.

このアプリ開発がフックとなり、営業とデジタル部門の距離感は縮まりました。 顔を知らなかった営業さんからも、日常的に多くの声が寄せられるようになっています。 「困ったときには、デジタルの人に相談してみよう」。 この信頼関係を築くことが、デジタルシフトをめざす上で重要になります。 このページでお伝えしたのは社内向けツールの事例でしたが、私たちが見つめているのは、その先にいるクライアントです。 SMFLが提供しているサービスは、ファイナンスリース業、航空関連、建設、不動産、医療・福祉、製造業、物流などといった、世の中のあらゆる産業とのコネクションがある。 今後はもっと広く日本社会に対して、影響力のある変革をもたらしていくのが、私たちデジタル開発チームの狙いです。

一方で個人的に注力したいのは、全顧客の大半を占める中小企業のサポート。 日本には、世界中を探しても例のないような、素晴らしい技術やサービスをもつ企業がたくさんあります。 ですがシステム投資額の問題や、IT戦略の弱さゆえに、そういった方々から「ただデジタル化の波に飲み込まれるのを待つしかない…」なんていう言葉も耳にする。 私はこの状況を壊していきたいんです。 SMFLが起こすデジタルシフトは、日本社会を動かす中小企業のビジネスに、推進力を生みだすものでありたい。 そのためにも我々デジタルチームが先導し、まずはSMFL社内で小さな成功事例をたくさん積み上げているところ。 これをプロダクト化していけば、ほかの企業における課題解決にもつながるはずですから。 これからもエンジニアとして現場の声を聴き、一つひとつの問題に向き合っていこうと思います。

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