今までのキャリア

学生時代、親から説かれた宅建資格の有用性と、将来に向けた安定感から、新卒では不動産会社に就職。最初は仲介を担当し、そこから仕入れ、企画、施工管理、売却など、不動産にまつわる一通りの業務を経験させてもらい、最終的には中規模ビル建設をリードしたり、運用したりする機会も得ていきました。そうした中で、徐々にこれまで経験したことのない仕事、特に物件の保有や運用、そして最終的に売却する「期中管理」の経験値を積み増してスキルをもっと伸ばしたいという思いが強くなっていきました。
転職先を検討する中でSMFLに強く魅力を感じたのは、資産残高1.53兆円・保有物件541物件(2024年3月末時点[三井住友ファイナンス&リース保有分を含む])という圧倒的な規模感。そしてそれを下支えする三井住友フィナンシャルグループという日本有数の巨大金融組織という安心感、安定感です。
不動産事業に関わり経験を重ねる中で、この領域に愛着を持つようになり、どうせやるならばこれまで以上に多種多様な不動産に良い意味で埋もれられる環境で仕事に打ち込みたい。そんな環境がここにはあると思ったのです。リース会社独特のスキームやアセットタイプを扱うところで新しい経験もできそうで「ここでなら自分に足りない部分を補える」と確信。転職を決意しました。
今の業務と自分自身について

現在はいわゆる「期中管理」と呼ばれる不動産の管理・運用に携わっています。担当している物件はオフィスビルのみではなく、商業施設、ホテル、倉庫、老人ホームなどのヘルスケア関連施設など、常時50〜60件ほどを管理しており、その種別も多種多様です。建物の種類だけではなく、物件規模、金額、取引スキームも同じく多様で、振れ幅も大きく、ファンドやREITを相手にした数百・数十億円規模の取り引きもあれば、いわゆるファイナンス的な取り組みとして不動産リースの満期を迎えて、数億円でリース先に購入してもらう取り引きもあり、行う取引もさまざまです。そういう意味では飽きることなく、つねに新鮮な思いで一つひとつの仕事に向き合えています。
具体的な業務としては、そうしたさまざまな物件に関し、期中管理では建物修繕や賃料等にかかわる各種調整、収支および予実管理、CFシートの更新などを行い、売却の際には仲介・買主のデューデリジェンス対応、それに関する是正対応、各種契約書類の確認、交渉などを行っています。
入社後、早い段階から売却経験を重ね、即戦力入社として積極的な仕事への取り組みを期待してもらっていることを実感しています。社内の皆さんの仕事に向き合う姿勢も、会社のミッション・ビジョン・バリューに則ることを基本とし、法令や社内規則を守り、社会規範・常識に反しないことを掲げるなど、しっかりとした姿勢が堅持されていて、安定した目線と思いで仕事に打ち込むことができています。
これからのキャリアについて

今後についてまず思うのは、不動産という大きな資産を扱うからこそできる社会貢献の可能性をもっと広げたいということです。例えば、環境配慮型の開発やESG投資に対応したビルの運用、あるいはヘルスケア分野の整備など、社会的な課題解決とビジネスを両立できる領域はまだまだ多いはずです。リース会社としてリスクを最小限にしながら、グループの資金力を活かして新しい仕組みを提案するSMFLの立場で行う不動産ビジネスは、いわゆるデベロッパーや投資ファンドとは異なる魅力にあふれていると思います。そうした仕事を通じて業務の幅を広げながら、その一助になりたいと思っています。
一方でリース会社という立ち位置が、基本的に安く買った不動産を加工して高く売るという物件金額の利幅で儲けるビジネススタイルではないので、粛々と仕事にあたり、社内外に安定感を届けられるようにということを意識し、必要とされる役割をきちんと果たすことを徹底していきたいとも考えています。
期中管理の仕事には派手さこそありませんが、物件にかかわる多くのステークホルダーが安心してプロジェクトを進められるよう、日々の対応を着実にこなすことが重要です。その延長線上で、新しいアセットや金融スキームに挑戦し、結果的に社会にとって意義のある仕事につなげられれば、これ以上の喜びはありません。今は地道な実務を積み重ねつつ、自分の視野をさらに広げていきたいと考えています。