今までのキャリア

前職では会社全体のリーガル・コンプライアンス業務を統括する管理部門で働いていましたが、若いうちにより現場に近いところで経験を重ねたいという希望があり、「新しい環境で自分の可能性を広げたい」という強い思いから転職を決意しました。
転職活動中に現所属部署を紹介された際、管理部門よりも現場に近い部門でありつつも管理部門と似たような機能を担っている点に興味を持ちました。これまでのキャリアを活かすことができると同時に、未経験の現場寄りの経験を積むことができ、転職先として非常に魅力的でした。さらに、部門や業務の特性上、海外との関わりが強く、海外のバックグラウンドを持つ私にとって親和性が高く、海外関連のキャリアを継続して強化できる点にも惹かれました。
ただ、英語力には一定の自信はあったものの、航空機リースに関わるコンプライアンスという分野は私にとって未知の世界でした。そのため不安もありましたが、面接で対応してくださった上司の人柄が非常によく、社内でのサポート体制も充実していることを知り、努力すれば克服できると思い、入社を決意しました。
今の業務と自分自身について

現在の業務は主に二つあります。一つ目は、コンプライアンスやガバナンスの観点からの海外子会社の経営管理、もう一つは本邦法規制に基づき、海外子会社が遵守すべき事項への対応です。具体的には、海外子会社との綿密な連携を通じてその体制を把握し、必要に応じて強化を支援します。また、株主としての責務を果たすため、必要な対応に関する協力を要請することも重要な役割です。
業務の特性上、さまざまなステークホルダーを巻き込む必要があり、そのため相互の利害を調整する場面に頻繁に直面します。それぞれの期待や要求は異なることが多いため、一方的に依頼を押し付けるのではなく、相手の立場やニーズ、さらには現在の状況を深く理解することを心掛けています。
また、オープンなコミュニケーションを大切にし、常にフィードバックを受け入れる姿勢を持つことで、ステークホルダーとの信頼関係を築き、より円滑な調整を実現することを目指しています。海外子会社と株主間の単なる繋ぎ役ではなく、双方の理解を高め、効率的かつ効果的な成果を出せるよう、日々努力しています。
現在の仕事とやりがい、
そして未来への展望

航空機リースはビジネスのスケールが非常に大きく、その中でも私が担当している海外子会社は業界第二位の規模を誇っています。このような広大な舞台で一線級の方々と共に働くことにプレッシャーを感じることもありますが、なかなか経験できることではないので非常に刺激的です。
将来的には、現在担当している海外子会社の一員として現地での勤務を経験してみたいと考えています。そうするためには、高度な専門性が求められることから、本邦法規制のみならず、現地法規制、さらにビジネススキームに関する知見など、自分自身のナレッジとスキルをしっかりと磨いていくことが目標としています。
また、トランスポーテーション部門は非常に多様性に富んでいます。株主からの出向者やキャリア入社者等、社内にはさまざまなバックグラウンドを持った方が多く、外国籍の方も多数在籍しています。そうした多様性が確保された環境で、役職にかかわらず誰もがオープンに意見交換できるため、発言をためらう必要はありません。
加えて自分の専門性や知識を磨きつつ、仲間と意見を交わすことで、互いに成長できるフィールドだとも感じています。これにより、帰属意識が促進されて、業務に対するモチベーションの向上にもつながっています。自分の頑張りが部署の強みになり、それが再度、自分の強みとなって返ってくるような職場ですね。