前職での経験と
サステナビリティへの関心

前職では人材系企業に勤め、担当していたのは、法人向けの採用関連サービスの営業やサステナビリティ教育を目的とした動画配信サービスの立ち上げといった仕事です。東証プライム上場企業へのサステナビリティ開示要請など、持続可能な社会の構築へ世間の関心が高まる中、多くの企業がサステナビリティの意識を全社に浸透させることに課題を抱えていることを実感していました。一方で動画を提供するというサービスの性質上、私自身はサステナビリティの現場に直接貢献しているという実感が非常に薄いというジレンマを抱えていました。顧客であるサステナビリティ推進部や経営企画部の担当者を支援するだけではなく、自分自身がサステナビリティを推進する仕事に携わりたい。その思いが日に日に強まり、転職を考えるようになったのです。もともと学生時代から国際政治や気候変動問題に強く関心を抱き、大学での研究テーマにしていたこともあり、またライフイベントが重なったことでバックオフィスの仕事で専門性を高めていきたいと考えたことなども転職へのきっかけとなりました。
転職活動では、メーカーや物流業界も検討しましたがリース会社であるSMFLに最も惹かれました。その理由は、サステナビリティの取り組みを幅広い業界で進められるという点です。業界や対象物を限定せず、さまざまな分野で知識を広げながら新しい施策を後押しできるのはリース会社ならではであり、その仕事に魅力を感じたのです。
SMFLへの転職と現在の業務

現在は、会社と社会・環境を持続可能にするための環境対応や社会貢献活動などを推進するサステナビリティ推進部に所属しています。部署の業務は多岐にわたりますが、その中でも私は社会貢献活動や非財務情報開示業務、さらにサーキュラエコノミー関連業務を担当しています。社会貢献活動は社員に参加してもらうイベントなどの企画運営、非財務情報の開示に関しては統合報告書等を通じ、当社の取り組みを発信する業務です。
『サーキュラエコノミーに関連した業務』。これは特に今、力を入れている領域であり、リース会社ならではの「モノの所有権」を持ちつづける仕組みを活かし、パートナー企業と協働してモノの再利用や回収・リサイクルを積極的に行い、循環型社会を実現していこうというものです。こちらから製品を届ける「動脈」と回収し再利用につなげる「静脈」の両面を考慮し、またテクノロジを活用したトレーサビリティを実現し、資源循環を推進していけることが当社の強みです。
全社横断型のワーキングチームも立ち上がり、社内での理念的な共感が進んでいる感覚もあります。また対外的にも、サステナビリティ推進部としてサステナ関連の展示会に出展し、リース会社ならではのサーキュラエコノミーのモデルを説明するなど、積極的な広報にも注力しています。望んでいたとおり、自らサステナビリティに対する知見を深め、行動できているので、非常に充実感を覚える仕事ができています。
サーキュラーエコノミーの展望と今後の目標

SMFLに勤めてみて、非常に成長できる環境だなという実感を持っています。たとえばサステナビリティ関連の資格取得にあたって、当社では受験費用やテキスト代の負担のみならず、合格時には報奨金が支給される制度が整備されています。そしてこれが大事な点だと思うのですが、ただ制度があるというだけではなく、ちゃんとその制度を活用して資格を取得することが推奨されており、実際に部内など私の周囲にも資格取得をしている方が多くいらっしゃいます。他のリース会社の方と取り組みについて意見交換をした際に、個人負担で資格取得にチャレンジしているお話を聞いたこともあり、SMFLが社員の成長に力を注いでいることを強く感じました。
適切な情報を整理して提供していくためには、私自身の中に前提となる知識をしっかりと蓄積していかなければなりません。そうした個人的な成長を積み重ねていくことで、持続可能な社会づくりに対するSMFLの活動をビジネス推進につなげていけるのではないかと思います。そして自分だけではなく、社内向けの教育機会にもしっかりと力を入れていかなければならないということも考えています。
今後については、今、担当している非財務情報の開示について、この点がまだまだ発展途上だなと感じている部分があります。社会的関心が高まっている中、サステナビリティ活動などの実績はステークホルダーから強く求められていますので、注力していきたい分野の一つです。