“究極のエコカー”の普及に不可欠な水素ステーション それを支えるSMFL

地球環境に優しく、経済性も高い“エコカー”。ハイブリッド/プラグインハイブリッドカーやクリーンディーゼル車、電気自動車など、さまざまな種類が存在しますが、その中でも「究極のエコカー」と呼ばれるクルマを、ご存知でしょうか?それは、燃料電池自動車(FCV)。自ら生みだした電気を動力とし、有害物質を一切排出しない仕組みとなっていることから、高い注目を集めています。

“究極のエコカー”に燃料を供給する「移動式水素ステーション」って、一体何?

FCVが動くのに必要とされるのは、酸素と水素。「水素って、そんなに簡単に入手できるの?」との声もあるかもしれませんが、日本全国に広がりつつある「水素ステーション」で供給を受けることが可能です。FCVにとっての、いわば“ガソリンスタンド”に当たる場所だといえるでしょう。

そんな水素ステーションの一種である「移動式水素ステーション」を、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)はリース物件として取り扱う予定となっています。実際にリースが始まれば、この取り組みを行うのはSMFLが日本初……しかし、移動式水素ステーションとは、そもそもどういったものなのでしょうか?また、なぜリース物件として取り扱われることになったのでしょうか?

排出するのは“水”だけ! FCVが注目を集める理由とは?

移動式水素ステーションとは何か? それを解き明かすために、まずFCVが注目を集める理由を、より深く探ってみましょう。

FCVに搭載される燃料電池は、水素(H)と酸素(O)を化学反応させることで発電。その電気を源に、動く仕組みです。また、化学反応によって発生するのはH2O、すなわち水のみ。先述のとおり、二酸化炭素や窒素酸化物、その他、一切の有害物質を排出せず、FCVが「究極のエコカー」と呼ばれるゆえんは、ここにあります。

FCVは決して未来のクルマというわけではなく、すでに国内外の自動車メーカーが開発を進めており、販売も始まりました。今後10〜20年で年間販売台数が20〜40万台に上るとの予測(※)もあり、「持続可能な社会」を実現するものの1つとして、大きな期待がかけられています。

※デロイトトーマツコンサルティング 2014年11月17日発表

水素ステーションの数は、たった80カ所……FCV普及期の今、求められる「移動式」ステーション

FCVが増えることで必要とされるのが、燃料となる水素の調達場所。現在、国内には水素ステーションが約80カ所(計画中を含む)存在しますが、ガソリンスタンドの3万カ所超と比べると、まだまだ足りないことを実感できるのではないでしょうか?

水素ステーションには、従来のガソリンスタンドと同様に据え付けられた機械から水素を供給する「定置式」と、水素を積んだトラックが決まった場所へと赴き、そのトラックからFCVに供給する「移動式」の2種類があります。SMFLがリースするのは後者。将来的には、定置式水素ステーションの増加が望まれる一方、FCVの普及期である今は、設置コストが低く比較的容易に開設できる移動式ステーションが手早く水素を供給する手段として、求められています。

求められる移動式水素ステーション その普及をリースで後押し

環境・エネルギー関連の事業が「成長分野」として重要視される昨今、FCVや水素ステーションも政府が「水素・燃料電池戦略ロードマップ」に盛り込むなど、まさにその中核を担うものとして期待されています。ただ、移動式水素ステーションの導入コストは2〜3億円。定置式のおよそ2分の1の金額ではありますが、いくら世の中の期待が大きいとはいえ運営会社にとっては決して小さくない負担であることを、ご理解いただけると思います。

SMFLは、そんな移動式水素ステーションの普及をリースで後押し。購入するとなれば必要となる多額の初期投資を、月々の支払いに分散させることができ、運営会社は収支の見込みが立てやすくなるなどのメリットが生まれます。

今後、世の中に広まっていく“究極のエコカー”FCVと移動式水素ステーション。SMFLは、その普及をお手伝いしていきます。

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